noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

やってもやっても次から次へと現れるタスク

(2022.10.22)

洗濯が憎らしい。
洗濯ってやつは、その一つだけで多くのタスクを有している。
まず、洗濯機で回す。
次に、干す。(細かくいうとこの前にある「洗濯機から出す」というのすらだるい時もある)
そして、日が落ちる前に洗濯物を取り込む。
洗濯物が生乾きでないか確認して、いまいち乾いていないなら室内に床暖房をつけてそれで温めてみたり、もう一晩室内にただ干していたりする。
やれやれ、ここまでだけでも大変だ。
そしてここからがまた大変。
洗濯物を下ろし、ハンガーから外す。
一つ一つ畳む。
ああよく頑張った!もう完成!と言いたいところだが、
畳んでいる場所から自分の部屋へと洗濯物を移動させるというタスクも発生する。
(自分の部屋で畳めばいいのではとも思ったが、あまり畳めるようなスペースがないのでリビングで畳んでから運ぶ方が早いという結論に至った)

洗濯物を部屋へ移動したら、一旦タンスの上に置いたものをタンスの中にきちんとしまっていく。
(こんまりさんの、長方形に畳むというやり方、おすすめ)

ここまで涙ぐましい努力をしてきました。
しかしこれはほとんど毎日しなければならないというのが辛いところです。
こんなことを毎日していてはなかなかに絵を描く時間が確保できません。

***

話が飛躍するように感じる方もいるかもしれませんが、女性が社会で活躍しにくいのは、男性と違って家事育児をすることを、仕事の他に当然のように求められているからです。
男性は家事育児をしなくても何ら責められることはありませんし、結婚したら「奥さんがやってくれるもの」となんとまあ便利にも誰からも責められることなくその思考に安住できます。

そのことを表現した風刺画があります。
リレーで男性と女性が並んでいます。
男性のコースには仕事しか置かれていません。
しかし女性のコースには掃除道具や家事道具、子供が置かれています。
これでは確かに女性がどれだけ仕事を頑張っても、男性以上に活躍するのが難しいわけです。

多少話せるほど仲良くなった男性に、「結婚すると女性が圧倒的に損をする」という話をしましたが、「そんなことはないでしょ笑」と流されました。多少話せるほど仲良くなった人にでも、この手の話は理解することが難しいようです。(なぜ?賢いはずなのに)

女性として20年以上生きないとこの生きづらさや憤りはやはりわからないものなのかと落胆してしまいます。特にこの男性社会で優位に立っている人には特にわからない、見えない問題なのだなと切なくすらなります。

つきましては現世で男性として良い社会的地位を手に入れた方々には、来世ではもれなく女性として生まれていただいて。

でも違う、お前らの来世なんか待てない、私の子供の世代に、少しでもマシな世の中を作っておいてあげたい。

そういう時だけものがわからないふりしないで、この呪いを一緒に解こうよ。

家父長制は明治時代からはじまったもののはず。
そんな何千年も続いたものじゃないんだから、私たちで終わらせることはできるはずだ。