noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

映画「セブン」

(2020.11.26 wordpressのブログから転載)

 

自分が妊娠していた時、この映画のことを繰り返し考えていた。

こんな世の中に子どもを産み落としてはいけない、と、子どもを産まないでおこうよと妻を繰り返し説得した老刑事。

その判断は間違いではないと思う一方、別の選択をしていればと後悔しない日はないと。

妊娠していた時、

陣痛を和らげる方法として

「この世は素晴らしいところよ!安心して出ておいで!と子どもに語りかける」というものを教えて貰ったのだけど、

どう頑張ってもそんな風には考えられなかった。

この世は混沌だし、酷い差別もたくさんあるし、この子が誰かに傷つけられたり誰かを傷つけてしまったりするのかもしれないと考えた。

でもこの映画の最後のモノローグの精神で産んだし今も生きてます。