noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

そして母になる(妊娠編)

(2019年11月7日にnoteにて公開した記事)

妊娠日記や出産日記をインスタで公開してる方、たくさんいますよね。わたしも描いて公開したい〜!とは思っていたものの、何度も下書きを繰り返しては消し繰り返しては消し…このままでは妊娠・出産の記憶そのものが薄れてしまう…!そう思いnoteに備忘録として書いていくことにしました。

 

↑友人にもらったベビー服とセルフポートレート。あれ、この私まだ比較的痩せてるな、いいな…

妊娠発覚してすぐに会社に報告はしたものの、そこから退社するまでの数ヶ月間は辛いものだったので記憶に蓋をします。このまま色褪せて無くなりますように…。

妊娠すれば、「母親」という生き物に生まれ変わり、それまでの愚かな私というものは消え、聖母のようになれるような幻想を抱いていましたが、どうにも、想像していたそれとは違いました。

仕事を辞め、妊娠している間、私の頭にあったのは、
自由なのは今だけだ、ということ。

誰かに被写体になってもらい写真を撮ることも、映画を撮ることも子どもが生まれてからでは難しい。
はじめは参考作品などほとんどなかったので、ハッシュタグで「被写体になりたい」などと付けている子でいいなと思った人に片っ端から声をかけていきました。

お陰で少しずつ「こんな写真撮ってます」と言えるようになってきたし、撮りたい人を撮らせてもらえることも増えました。中にはいいなと思った人から逆に声をかけてもらえることも。

だからなんだという感じでもあるんですが、
それまで写真に対して苦手意識があった私が、写真を撮ることができるようになったのは単純に楽しいなと…。
できなかったことが出来る様になるのって面白いんだなと。

仕事をしていた時は観に行けなかった展示にたくさん行き、snsをチェックしては気になる人に会えるイベントがあれば会いに行っていました。

映画は…大学卒業の時に貯めに貯めたお金を使って撮った自主制作映画が、まさに橋にも棒にもかからないという結果でかなりダメージを受けていました。
あんなに俳優さん達に協力してもらったのになんにも結果を残せなかった…
そう思うと情けないやら恥ずかしいやら悔しいやらで認めたくない気持ちがずっとあり、自分の作品が落ちた映画のコンペで、賞をもらった作品をチェックしては「こんなのがいいの!?」と毒づいていました。完全に負け犬の遠吠え…。ワオーン。

「この作品で、めっちゃ賞取りまくって認められたい!」という気持ちが強かったので、本当に1つもひっかからなかったことはかなりショックでした。頭の中では何回も授賞式のシミュレーションができていたのに現実では一度もそんなことはなく。

その悔しい気持ちのまま短編を撮り、あるコンペに送りました。それは一次審査だけ通ったものの受賞には至らず…。

はい、ここまで読んでくださった皆さんお気づきのように、全然母親らしい話がでてきません。
それもそのはず自分のことばかりだったのです。

やっていた妊婦らしいことといえば葉酸サプリを申し訳程度に飲むことくらい…。
妊婦検診では毎回、ペディキュアまでちゃんとしている綺麗な女医さんに「また体重増えてるよぉ〜なんで?」と言われる自己管理の甘さ…

まだまだ母親になれる日は遠い続きます。