noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

クソクソ甘々女を卒業したい

(2019年11月10日にnoteにて公開した記事)

こんばんは。
もうちょっとでこんにちは赤ちゃんな展開の出産日記をお休みして、今回は私の甘さの話を…。

私は多摩美大のグラフィックデザイン科に繰り上げ合格し、運良く卒業も出来たのですが、今になって、その時きちんと努力していなかったことのツケが回って来ました。

 

多摩グラ卒と聞けば、みんな当然、「IllustratorPhotoshopもバリバリ使えるんでしょ!」とお思いかと思うのですが…
私はこれらが物凄く苦手で、正直「ほとんど使えない」と言っても過言では無いです。

その時は「別にいいもん、アナログに生きる!」などとほざき、延々と点々を打つ点描画の作品を作っていました。その作品達は先生にも気に入って貰え、中々良い評価をいただけたのも手伝って「私これでいいんだ!」と、苦手を克服しないで生きていこうと頑なになっていったように思います。

IllustratorPhotoshopを教えてくれる授業、ちゃんとありました。寝てました。クソ失礼…。提出しなきゃいけないプリントなども適当に書いた覚えがありますし、「どこをもう一度教えて欲しいですか?」というような質問欄には「全部」と書いてました…。講師の先生、本当にごめんなさい…。

授業で追いつけなくても個人的に勉強すれば良かったのでしょうが、当時は課題に課題に課題にバイトに映画作りに忙しくしていたように思います。当時は映画監督になりたい気持ちが強く、グラフィックデザイナーになるわけじゃないから!と、何に時間をかけるかかけないか、取捨選択していたように思います。

時は流れ、子持ちアラサー専業主婦となった私は、在宅でできる仕事を探すようになりました。ところが、どこを探してもかなりの割合で出てくる、「必要条件:IllustratorもしくはPhotoshopができる人」……。あ〜私これから逃げて逃げて逃げまくって来たんだよなぁ…。IllustratorPhotoshop使わなくていいところないのかな?と探しても、それはそれでかなり高い画力、しかもパソコンで絵を描くというまた別の能力が必要でした。

IllustratorPhotoshop使えない。

仕事になるようなパソコン絵も描けない。

私って一体何ができるの?何をやってきたの?

あ、点描画は物凄く頑張ったよな…でもあれは、制作時間や画風的にも仕事になるようなものではないし…。

 

 

あれが嫌これもできない、世界よ私に甘くあれ!とクソクソ甘々な考えで生きてきた結果こうなってしまったことを認めざるを得ません。

もう逃げるのは嫌だ…と、気分は少年誌の主人公です。

あの時もっと頑張っとけばよかった〜と安易に後悔し、問題を過去になすりつけるのは良くない。あの時はあの時で一生懸命やってたものもあった…。

このもやもやした気持ち、劣等感を晴らすには、今、頑張ってできるようになるしかない…。

フィルムで写真を撮るようになってから解約したPhotoshopを、また1年間契約しなきゃな状況になったので、この機会に長年苦手だったものを克服したいなと思ったのでした。