noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

写真にハマったきっかけ

(2019年11月18日にnoteにて公開した記事)

人にフィルム写真を勧めている私ですが、ふと自分が写真を撮り始めたきっかけについて振り返ってみようと思いました。

私はとある美大の劣等生で、今でこそ写真撮りまくってますが、在学中はあまり写真に興味がありませんでした。

というのも、「写真がうまい」同級生がごろごろいたし、「写真撮るときはこんなライティングをするんだよ」という授業を受けて、『こう撮らねばならない』という固定概念がすごかったから、撮りたいという意欲が湧いてこなかったのだと思います。

なんか…○○学科とか○○専攻みたいなのがあって、写真を撮るなら写真専攻とってる人じゃないとだめだ、みたいな思い込みもあったのです。絵も極めてないのに写真に手を出してる暇はないだろう、と…。趣味程度の気持ちで他の分野に手を出してはいけない、と…。

写真に触れるきっかけとなったのは、大学卒業の頃に作った映画の主人公でした。

写真家を目指している女の子、という設定で、最初は写真がうまい同級生の作品を借りよう!と思っていたのですがその子と途中で連絡がつかなくなってしまい、自分で撮るしかないかと心に決めたのでした…。映画にかけたお金で何が1番お金かかったかって、小道具としての写真を撮るための諸々のものだったと記憶しています…。

はじめは映画を撮る用のカメラ(デジタル一眼レフ)で、「何もわかんない…」と思いながら、友人にモデルとして協力してもらい撮っていました。こんな感じのを撮りたい!と思ったものと、出来上がった写真が違う感じだったり…そんなことを何回も繰り返しながら、だんだん、思った通りの、もしくは予想以上のものが撮れるようになり、写真楽しい!!と思えるようになってきました。

あと、フィルムだと、大した知識なくてもいい感じに撮れるな…?と感じたのと、失敗してもなんか愛せるなぁと思ったんです…

大学をなんとか卒業し、映像の制作会社に勤め、毎日ヒィヒィ言いながらなんとか生きていました。

ちょうどその頃レンズ付きフィルム写ルンです』が再びブームとなっていて、私も常にカバンの中に忍ばせていました。毎日怒られ、残業は長く、睡眠時間は短く、辛いことが多かった…だからこそ、ちょっと素敵だなと思った風景や、自転車の影が綺麗だな、なんていう日々のちょっとしたことをパチパチ写真に撮って、「日常のなかにいいことも少しはある」と思い込もうとしていたように思います。

しばらく写ルンですでばかり撮影していましたが、39枚撮りのものが生産中止になってしまい、最寄りの写真屋さんで売っていた分ももうなくなり…写ルンですをなんで使ってたかって、普通のフィルムより枚数多くてお得だからというのと、(普通のフィルムは多くても36枚)、フィルム交換する必要がないので、失敗しない!と思ってたからです。

でもその写ルンですがもはやお得じゃないやん?となった時に、映画撮影の時小道具として買ったいた、フィルムの一眼レフで撮りはじめました。

するとめちゃくちゃ面白い!!!

フィルムの一眼ってこんなに綺麗に撮れるんだ〜〜となりました。

そこからフィルムカメラの沼へとハマっていくのでした……。