noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

lingerie lover

こないだ、私のインスタに「下着買ってあげようか?」というDMが知らない人から来た。

女性の肌を出す絵を描いているとこういうこともあるかとは思うが、まあ普通に気分のいいもんではない。

確かに私は、主に自分をモデルとした、女性の肌を出した絵を描いているけど、それは「エロ目的」ではない。もし「エロ目的」────誰かを性的に興奮させることを目的とした絵なのだったらば、肌をもっと生々しく描くとか胸を大きくするとか谷間を強調して・・・みたいなことをすると思うけど、それをしていないしね。まあそれでも「肌が出てるんだらエロじゃん!」とか思う人がいるなら多分私とは合わないから私のnote見ない方がいいかと・・・。

それに何が気分良くないかって、こういう奴は盛大な勘違いをしていることが多いからだ。

どうせお前が買ってくれるならドンキとかで売ってる激安の『エロ下着』なのだろうし、どうせ「買ってやったんだからきたところの写真を送れ」とかいう魂胆だろうし、、、というところまで容易に想像がついて、ため息である。

 

何より、「下着」を誰かに買って欲しい、手に入りさえすればいいのではなく、

私は自分の財力で素敵なlingerieをお迎えしたいのだ。

 

私が身につけているlingerieは総じて高い。ショーツでさえ5000円以上するものが多い。生理用パンツにしても、だ。

だから貯金が減っていくとも言えるけど・・・、例えばlingerieが上下セットで2万近くしたとして、その2万自体は後から稼ぐことができたとしても、そのlingerieを着てときめいた長い時間を、日常を、例えば10年後とかに買い戻すことはできない。

ほしいと思った時が巡り合わせ、お迎えどきなのだと思っている。

 

(話は飛ぶが生理パンツのムーンパンツは高いけどいい!私はいつもタンポンと併用しています。お店の人には「普段履いてるサイズより一個大きいサイズのもの」をおすすめされたので、ネットで買おうかなという方は参考にどうぞ)

 

話を戻すと、例の人みたいな見ず知らずの私にあいさつもなしにそんなふうに話しかけられてしまうような感じの人では、私のほしいlingerieは買えないと思う。色々〜な意味で。

 

***

結構前に「わたしの武器を仕込んだら」という漫画がtwitterでバズった。

少し前にまたバズっていて、前見た時は電子書籍しかなかったのが紙のものが出ていたので購入した。

なんとなく、この漫画は紙で手元に置いて何度も読み返したい内容だと思った。

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販売員として働くアラサーの女性が、可愛い「下着」を身につけることで日常を乗りこなす勇気を得ていくというおはなし。

単話で終わりかと思ったけど、他にもタトゥーを隠して働く販売員の話につながっていったりする。

この作品に出てくる人はみんな「キャラ」というか、住んでる世界がお互いちょっと違うように見えるのに、お互いを下げて見たり相手を見て卑屈になったりすることなく、「いいな、取り入れてみよう」という発想のできる人たちばかりなのだ。見てて「みんないい子・・・!」と嬉し泣きしたくなる。はあ、こんな職場だったらいいなあ・・・。

 

私も、lingerieをお迎えするのは大体この主人公と似たマインドだと思う。

lingerieは普段の生活で必ずしも誰かに見せるわけじゃない。

何よりも鏡の中の自分のために身につけるのだ。

まさに物語の主人公のように、「私いまめちゃ素敵なlingerie身につけちゃってるからな」と言うマインドで生きられる。

 

服だと、一緒にいる誰かに多少合わせたりすることもあるし、一人で着ていても「その服露出多すぎじゃない?」などと巨大なお節介を焼かれることが多いが、その点lingerieはいい。なんてったって見えないのだから。

 

私がlingerieにのめり込むようになったのはちょうど一年ほど前だろうか。

自分の誕生日プレゼントに、と、初めて、上下セットで素敵なlingerieを、自分でお迎えしたのだ。通販だったがサイズもぴったりで本当に嬉しかった。

あの高揚感は忘れられない。

lingerieは身につけられる芸術品とも言えるし、それを身につけた私を、自分で素敵に思わせてくれる。

 

これも漫画の主人公とダブるのだが、

私も小さい頃から可愛い下着に憧れ、高校生くらいの頃には可愛い、上下セットの(ここ重要)下着を着ている同級生に猛烈に憧れたことがあったが、母が結構厳しかったため、下着はいつもよくわからん通販のものとかユニクロの上下バラバラのものだった。

それだけに一際lingerieを欲する気持ち、lingerieによって解き放たれるものが大きいのかもしれない。