noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

『ママ、怒らないで。』

(2022.10.7)

 

ドキッとするタイトルだ。

なぜ「パパ」でなく「ママ」なのか、という問題はあるが、それはこの本の問題というよりこの国全体が抱える問題なので少しわきに避けておく。

最近この本を読んだ。

思い当たる節ばかりで、この本は早速チェックマークだらけになった。

いわゆる「子育て本」は読まないのだが、この本はおすすめしたい。

ママ、怒らないで。(新装改訂版)www.amazon.co.jp
1,650(2022年10月02日 15:56時点 詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する
 

これはその「いわゆる子育て本」とはかなり違う。

「こうすれば賢い子に育ちます」とかいうものではない。

なぜ子どもに怒ってしまうのか、その原因は親にあり、もっというと親が怒ってしまう原因はその親の親(子どもから見ると祖父母)にあるということが書かれている。

この本には、「子どもにこんなことを言うと傷を残す」言葉のリストがいくつも出てくる。

それを読むと、「こんなんみんな言われてるでしょ?」と思うだろう。

「そんなこと言ったらみんな機能不全家族じゃん」と。

その通り、本の中でも指摘されているが、

おそらく「日本の8割の家庭が機能不全家族なのだ。

だから国全体が病んでいるのだと合点がいく。

 

この本は、親から受けた毒を子どもに受け継がせないためのヒントを教えてくれる。

実践するのはなかなか難しいかもしれないが、一個ずつやっていきたいと思う。

 

この本については書きたいことがたくさんあるので、また別の記事で詳しく書きたいと思っています。