noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

子育てやめたい

(2022.8.18)

シングルマザーの、子どもや自分が体調を崩して仕事を休まないといけなくなるというのは普通に経済的に死だ。

 

もう限界だ。

「君が熱を出したせいで仕事を何日も休まないといけなくなった。

おかげで働けず、お金が入ってこないから非常に不安だ」

などと子どもにこぼしてしまいそうになる。

こんな小さい子どもに。

こぼしてしまったかもしれない。

どうだったっけ。

もう感情がぐちゃぐちゃで、ついさっきのことなのに詳しいことが頭の中で起こったことなのか実際に起こったことなのかよく区別がつかない。

***

シングルマザーの支援団体もいくつか探してみたけど、どれも就労支援だったり、「なんか違うんだよなあ」な支援団体ばかりだ。寄付を募る割に、寄付金の使用目的の説明が雑だ。

唯一、少しいいなと思った支援団体にSOSを出してみた。

でも、良くて「うんうん」と否定せずにこちらの話を聞いてくれるだけだろうな。私の望むような現金の支援とかはもらえないだろう。一番必要なのはそれなのに。

そして、悪ければ、何かしら説教される羽目になるかもしれない。

わかるかな、シングルマザーや女性は常にこういう不安と共に生きている。

 

***

「そんなこと産む前にわかっていただろう」とか「子どもがかわいそう」とか、どうせ嫌なことばが飛んでくるのにこれをnoteで書こうと思ったのは、こういうポジティブじゃない心情を吐露することで見ず知らずのシングルマザーがほんの少しだけ救われたりするかもしれないと思ったからだ。

実際私は、体調を崩した時「母親になって後悔してる」という本を貪るように読んで少し気が楽になった。

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友人知人、兄弟や親戚に気持ちを迂闊に話すのは危険だ。

思ったような返事が得られなかった時にひどく傷つくし、何よりその人に、言わなくていいはずのひどい言葉を浴びせてしまいそうになる。

「どうせ子どもを産んだことない、育ててない人にはわからない」

「あなたにはパートナーがいるでしょう」

「一日、ほんの数十分、傍らで他人の子どもを眺めているのと、24時間365日自分の子どもを責任持って育てるのはまるで違う」

などと、言ってしまいそうになる。

それに、「ここだけの話」と言ったのに勝手に同居する実母に話の内容をバラしたりするろくでなしもいる。(過去にあった。まだ許していない)

だから言わないほうがいい。

 

***

あと、壊れゆく自分を記録しておきたかったのかもしれない。

この先、もっともっとどうしようもなく取り返しがつかないほどひどい状況になった時、「どうしてそんなことをしたの?」と聞かれても、きっと初めから一つずつ説明していくのは無理だろう。

多分、何か一つのきっかけがあってそこから一気に破綻していくのではなく、日常の小さな綻びの積み重ねが、修復不可能なまでにしていってしまうのだろう。

 

 

私も、離婚して、月に数万だけ払って自分の自由時間、睡眠時間、思考する時間を邪魔されない、生活を侵されない性別に生まれたかった。などと思ってしまったりする。

 

ああ、子育てをやめて自分ひとりで暮らしたい。

いや、せめて、3日、1日でいい、子どものことを全く考えずに一人で暮らしたい。