noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

買い物中毒だった時の私②

(2021.2.20)

 

そもそもなぜこうなってしまったのか遡って考えてみた。

出産と産後、私には貯金もなければ働き口もなく、完全に、夫(当時)のお金に頼るしかなかった。

他人のお金なんだから、と、持たせてもらったクレジットカードに対して初めはかなり緊張していた。

使い過ぎたりしないように、また、何にいくら使ったかわかるように、いちいち夫に報告していた。

正直すごくストレスだった。

 

「これを買いたい」と誰かの許可をいちいち取らなければいけないこと、

(なんでそれが欲しいのかいちいち説明する義務があるようにも感じていた。幼いころ「なんでこんなんが欲しいの?」などと言われたことも思い出して二重に嫌な気持ちになった)

今まで自分が働いた分だけすっからかんになるまで使っていたのにそれができなくなったこと、(ストレス発散で買い物をする節が元々あった)

かなりストレスだった。

なので、夫が「別に報告してくれなくていいよ」と何回か言ってくれた時に、

「まあいっか」と報告をやめてしまった。

「カード止めなければいいか、使い過ぎなければいいか」などと思ってしまった。

ちゃんと計算せず、「まだ大丈夫なはず」というぼんやりした感覚だけで買い物を続けていた。

結果、カードは何回も止めた。

「クレジットカード」なのに「クレジット(信用)」を失う行い・・・。

 

思ったのが、やはり誰かに完全に「養ってもらう」とか、

誰かに乗っかって生きるというのは難しい。

(はなからそうしたいなんて思ったことはなかったが・・・)

精神的にも実際的にもよくない。

自分自身の力で立っていないと健康でいられない。

 

(うっかり、「人は誰しも・・・」と冒頭につけそうになってしまった。

主語が大きい。そうじゃない人もいるのだろうけど、少なくとも自分だけは、こうだった)

 

お買い物中毒だった自分の話をしようとすると、

どうしても元夫のことを責めるような結論になってしまうのが恥ずかしくて、

長いことこれについて書くことができなかった。

でも今は思う、

元夫に多くを求め過ぎていたのかもしれない。

 

精神病になったからそのことも心配してくれ、

もっと家にちゃんと帰ってきてほしい、

毎日夜中の2時3時に帰ってきて午前の遅い時間に帰ってくるのはやめてほしい、

今の仕事をする限りそれなら、この仕事はいい加減やめてほしい、

ちゃんと一緒に子供を育ててほしい、

 

でもそれらが叶うことはなくて、半ば腹いせのように買い物をしまくっていた節もあったと思う。

 

結局、私の場合、精神病は

離婚してひとり親になり、親や兄弟の助けを借りながら

子供と離れる時間を作り、働きに出て、

自分でお金を稼げるようになったら治った。(と思う)

本当は離婚せずに、一緒に暮らしながら私も働くという方法をズーーーっと探していたし提案も相談もしていたけど、うまくいかなかった。

 

 

一時期よりは本当にかなりお買い物中毒はマシになった。

使い込んでしまったおぞましい金額は、この先10年、いや20年かかるだろうけど元夫に返したい。