読了「女ふたり、暮らしています。」
確かこの本については前も何か日記を書いていた。
今回は読み終えたので描く。
最近、何をしていてもガザでの虐殺が心の中にあって、FAX、署名、デモなどできることはしているが全然虐殺が止まらないので、(こんなことも言うのも憚られるが)少し疲弊していた。
疲弊の理由はそれだけではない。
ガザやパレスチナの「真の」情報を入手するため、スマホに齧り付いていたのも大きい。そしてそのながれで、救いを求めるようにスマホで漫画を読んでいたのも。
私はなんらかのストレスがかかると、お金をたくさん使ってしまう。
最近続きが気になった漫画はすぐに電子版を買ってしまった。
(作者さんにちゃんとお金が行くからそれは唯一いいこと)
救いを求めて漫画を読むが、それによって疲弊する。
そんな時、救ってくれたのが半年前から友人に借りているこの本だった。
有事でなくても、日常を心地よく過ごすのは簡単じゃない。
でも、この本にはなるべく日常を心地よく過ごすための試みが書かれていた。
気が合うと思っていても一緒に住んでみたら喧嘩ばかり。
でも、喧嘩ができるなんてなかなかすごいことだと思う。
私は基本喧嘩が嫌で、そうして怒りや苛立ちを溜めて溜めて爆発させ、絶縁・・・というパターンが多いからだ。
そうやって喧嘩をするという手間をかけながらも、一人ではなく誰かと恋愛ではない関係性で一緒に暮らす。
こういう未来が自分にもあるかも知れない。そう思うと疲弊した心が少し元気になった。
そして、「こういう未来があるかも知れない」というのは全ての人が持つ権利なので、再びガザの虐殺を止め、パレスチナを解放するための運動を引き続きがんばろうと思えた。