noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

「われらはすでに共にある 反トランス差別ZINE」

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今月はプライドマンスですね。

私はフェミニストで、トランス差別には反対です。

 

アライでありたいと常に思っていますが、

シスヘテロ女性なので、当事者の気持ちを100%「わかる」なんてことは一生言えないでしょうし、なんなら彼ら・彼女らのことをうっかり踏んでしまう可能性を十分もっていることを肝に銘じたいと思っています。

 

気持ちがわからないのなら、せめて知ろうとするのが誠実なのではないか。

 

このZINEは、トランスジェンダー当事者の方にはもちろん、「そうではない」人々にもぜひ、もう、全人類、、、、に読んでほしい本です。

 

マジョリティにいるからこそできること、力になれることがあるはずです。

 

 

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昨今、トランス差別がひどい。

今に始まったはなしではないのだが、歴史として聞くのではなく、今自分が生きている時に、twitterなどでヘイトの言葉がプランクトンのように沸いているのを見るとゾッとする。

 

自分はシスヘテロ女性だが、自分のことを言われているのでなくても気分が悪くなる。

私は当事者ではないので「見なければいい」という選択もできるが、その選択ができるのは特権だということを忘れてはいけない。

 

それに、なるべく見ないようにしても、自分のことを『死ねばいい』だとか「居ない者」として扱う人がうじゃうじゃいる世の中で、果たして生きていたいと思えるだろうか、、、、。

 

トランスジェンダーの人は自殺率がべらぼうに高いというデータを見た。

 

同性愛者であることを公言している映画監督のグザヴィエ・ドラン

トランスジェンダーLGBTの中でもさらにマイノリティ」と語っていたのを聞いたことがある。

その時には「そうなんだ」くらいにしか思えなかったが、今、その言葉の意味を痛感している。

 

(彼がトランスジェンダーの主人公を描いた映画「わたしはロランス」もぜひ)

www.uplink.co.jp

 

 

私はフェミニストで、トランス差別には反対です。

 

このことをいちいち書くのには意味がある。

フェミニストの中には、トランス女性を排除しようとする人が一定数いるからだ。

 

私に限らず多くの人が言っているように、

「トランスを排除しようとする人はレイシストなのでもはやフェミニストではない」。

自分達の安全や権利を確保しようとするあまり、他の、より弱い属性(?)の人たちを攻撃するのであればそれはもう差別主義者なのである。

自分達がされて嫌だったことを他の人にしようとしているのに他ならない。

 

***

 

 

こちらの本、私が探した限り、どこも在庫切れなのでぜひ「再入荷お知らせ」を受け取る設定をしてみてください。

たくさんその設定をしている方がいれば、再入荷もなるかもしれません。

 

 

また、AmazonKindleでも読めるのですが、

是非是非「物体として」手元に置いておくことをお勧めします。

 

Kindleを読んでいる方はわかるかと思いますが、

文章のフォーマットが定型化されていて、せっかく文面のデザインをしてくれたものが台無し、、、になっているので

本を作った方々の美学が感じられる、「物体」をお手元に置かれるのをお勧めします。

 

私もこの本、借りて読んだので、手元に欲しいので是非!