noa no atamannaka

フェミニストの読書記録、映画記録、考えていること

あまりにも辛い

「セクシー田中さん」などの原作者である漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった。
 
あまりにも辛い。
 
芦原さんの作品がかなり好きだった。
いや、今も好きだ。
 
この記事を一般公開するか迷った。
私を支援してくれている人にのみ公開しようと思っていた。

www.fanbox.cc

 

 

でも、

それより何より日テレの対応が許せなくて、

もしかしたら芦原さんが亡くなったことがこんなにも軽くスルーされてしまって、少し時間が経ったら何事もなかったかのようにされるのが嫌で、公開することに決めた。

 

原作をいじらないと契約まで結んだならそれをちゃんと守ってほしい。

原作者に対してのリスペクトがないなら、もう人様の作品を借りないでほしい。

「人様の作品を使わせていただいている」という意識が持てないなら。自分らで0から作ってほしい。

(それだと視聴率稼げないから既に人気のある原作を借りてるんだろ。)

 

 

 
「セクシー田中さん」を知ったのは実は遅くて、
それよりも私は「Piece」や「Bread & Butter」を読んでいた。
 
キャバクラで働いていた時、閉店から始発が出るまでの間、漫画喫茶で時間を潰した。
その時に読み込んだ「Piece」は「これが・・・少女漫画(?)で描けてしまうのか・・・こんな可愛らしい絵柄で闇を・・・」と衝撃を受けたことを覚えている。「世の中にはまだまだ私の知らない名作があったんだ」とも思った。
 
 
芦原さんの漫画は、闇をしっかり描きながらも、それだけで終わらない優しさがあると感じた。
 
「セクシー田中さん」を知ったのは、今となっては悔しいがドラマがきっかけだった。
そもそもは祖母がそのドラマを見ているのを母がみて、
4話から録画するようになって・・・という感じ。
 
最近よく聞く「セクシー田中さん」の原作の絵を見た時、「え、Pieceのあの人じゃん!」となんだか嬉しくなったのを覚えている。
 
読んでみると、そのものの名前こそ出さないものの随所にフェミニズムを感じるところがあり、嬉しかった。
 
 
ドラマをみると、ちょっとサムい演出が多くてがっかりもしたし、他の作品だといい演技をしている俳優さんが今作は「なんか下手・・・?」と思わざるを得ない演技をしていたり、小西やショウノの年齢がぐっと若くなってしまったりやたらかっこいい俳優になってしまったことなど残念に思っていたけど、(あのキャラクターは冴えない外見だからこそ説得力があった)
 
別の俳優さんの良い演技も見られたので嬉しくもあった。
ここからベリーダンスにハマる人が増えるだろうな、という影響力も感じて嬉しかった。
 
 
 
 
最終話を見た時、
恋愛関係として誰かと誰かがくっついてしまいそうな展開を回避してるのもとても良いと思った。
誰かと誰かがくっつきました〜ちゃんちゃん♪では「いままで私たちが見てきたものは恋愛というもので全て解決してしまうような、霞んでしまうようなものだったのか・・・!?」となってしまったと思う。
 
 
そしてその、恋愛成就展開の回避は作者さんが作ったものだと後になって知る。
 
脚本を書くのはエッセイを書くのとは違って、いろいろ形式もあったりするから慣れないのに新しいことにいきなり、必要に迫られて挑戦して、本当に大変だったろうと思う。
 
 
もうこれ以上誰かを責めるなという声もあるが、
単純に、もうこんなことが起きないようにしっかりシステムを見直してほしい。
 
Xで誰かも言っていたが、
テレビは今までの壮大なツケを払う時が来ている。
「テレビ様だぞ!」っていつまでやってるつもりなんだろう。
いいかげん他人を尊重することを学んでほしい。
日テレのコメントは最悪だ。
もう日テレのあらゆる番組を見たくない。